大日本帝国憲法を見直そう
(平成21年)

針原 崇志

今年は明治23年に大日本帝国憲法が発布されてから120周年の節目である。
帝国憲法に対する一般的な評価は、おおむね否定的である。戦争を惹き起こした憲法、国民の権利を軽視した憲法、等々。しかし、それらの批判の多くは現憲法を正当化するためになされた的外れなものである。

子細に検討してみれば、西欧に範を採りつつ、しかもなお独自の歴史や文化を踏まえた、独立国家日本の憲法としてふさわしいものである。
法律のドシロウトであり、日本のことについても無知なアメリカ兵によって作られた現憲法とは雲泥の差である。

もとより、帝国憲法といえども完璧なものではなく、不備もあれば、いまの時代にそぐわない部分もある。いずれにせよ新しい憲法をつくることが必要であると考えるが、その際に基礎とすべきは、あくまでも帝国憲法であって、現憲法ではない。現行の半植民地憲法などは一日も早く破棄すべきである。

日本が米・中・韓の侵食に晒されている今、同様に列強の脅威に晒されていた当時の人々が独立の気概をもって作った帝国憲法がいかなるものであったのか冷静に見直し、日本の独立を護るにふさわしい、新しい憲法の在り方を真摯に検討すべき時ではなかろうか。

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