もう黙って居られない
(平成17年)
外園 徹
もう黙って居られなく、お手紙差し上げます。
私は大東亜戦争終戦の間際まで、此の美しい日本同胞を敵から守るため、進んで陸軍特別攻撃隊員となり、毎日急降下体当たりの訓練に明け暮れて居ました。自分は死ぬのだ、むざむざとは死ねないと心に決め何もかも捨て無心になって居ました。今生き残り、もう余命少なくなりました。生きて居る内に此の乱れた国を少しでも立ち直らせたいと念願しております。
特に現在、教育の荒廃には手が付けられない様相を呈しており、なんとかせねばなりません。