平成17年 紀元節に当り
(平成17年)

大東亜聖戦大碑護持会会長、元参議院議員
板垣 正


紀元節にあたり、皇室の御隆盛と、国家の繁栄を衷心より祈念申し上げます。
各位におかれましては、大東亜聖戦大碑の護持と、真日本再生のため、日夜御尽瘁を賜り深甚なる敬意と感謝の意を表します。
さて、新世紀に突入し、世界情勢は益々複雑、緊迫化を加え、わが国を巡る厳しい内外の動きは予断を許しません。
本年は、わが国にとって、終戦60周年、日露戦争戦捷100周年の、まさに歴史的な大きな節目の年に当ります。
いまこそ、戦後体制を精算し、わが国の歴史に対する誇りを取り戻し、国家百年の存立基本の確立を図らなければなりません。
近年、遅ればせながら、憲法、防衛、教育等、国家基本問題について、政府、国会においても漸く論議の進展が見られますが、われわれは引き続いて、重大な関心をもって対処し、促進する必要があると信じます。
ところで、いま、わが国が直面している緊急最大の課題は、靖國神社の問題であります。
小泉首相の靖国神社参拝に対する、中共政府の、執拗な、常軌を逸した傲慢無體な内政干渉に対しては、断じて容認できません。
わが国は、明確な国家意思のもとに、毅然として対処し、国家の名誉と尊厳を守り抜くべきであります。
まさに国家存立の根元に関わる靖国問題に対して、安易なる妥協や、卑屈な迎合に堕すれば、憲法、防衛、教育等の国家基本問題の正常化は、絶対あり得ないことは明白であります。
刻下の靖国神社問題こそ、今世紀におけるわが国の命運を決する決定的課題であります。いま、我々は、関頭に立って、小泉首相に対し、勇断を求めてやみません。
各位の御健闘を心から祈念申し上げます。

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