名誉ある歴史に誇りを
(平成20年)

大東亜聖戦大碑護持会会長、元参議院議員

板垣 正

延期されていた大東亜聖戦祭が、来る11月3日の佳き日に斉行されることは、誠に意義深いことと心からお祝い申し上げます。
合せて、中田清康実行委員長の御健康回復を、何よりとお喜び申し上げます。

さて、世界は底知れない経済不安に揺れ、わが国をめぐる内外情勢は、厳しさを加え、政局は混迷し、選挙は刻々迫っていますが、国の行方は混沌としています。

戦後63年、今こそ戦後体制を脱却し、国の基本の確立を期すべきです。特に自虐的な歴史認識を克服し、わが国の名誉ある歴史に対する誇りを取り戻すことこそ急務と信じます。

ところで、去る10月2日、同会中の国会の衆参本会議の代表質問において、麻生首相は社民党議員の『植民地支配や侵略に対する「おわびの気持ち」を表明した1995年(平成7年)の「村山談話」を受け継ぐか』との質問に対して「先の大戦を巡る政府の認識を示すものであり、私の内閣でも引き継いでいく」と答弁しています。

悪名高い「村山謝罪談話」については、御承知と思いますが、終戦50年の8月15日、当時の村山富市首相が、閣議を経て公表した「談話」です。
それは「わが国は、過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民・存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、とりわけアジア諸国の人々に対して多大な損害と苦痛を与えた。私はここに改めて痛切な反省の意を表し、心からおわびの気持ちを表明いたします。」

まさに歴史の真実も、日本国の名誉も日本国民の誇りも全く無視した反日文書というべきです。

この背景には国会謝罪決議をめぐる当時の複雑な経緯がありますが、最大の問題は、この反日文書が、平成8年村山総理退陣後、政権に復帰した自民党橋本龍太郎内閣によって「歴史認識については、1995年8月の村山談話を基本とする」と明記されたことです。
当時、参議院議員として私は自民党総裁会で強く削除を求めましたが無視されました。
まさにその後12年「村山談話」は現政権にまで延々受け継がれ、この国を拘束し続けているのです。
自虐史観の根の深さを認識し、「村山談話」こそ断絶しなければなりません。

ここに改めて「大東亜聖戦大碑」の歴史的意義を思い、偉大な草地貞吾先生の大遺訓を想起します。

大東亜 おほみいくさは 万世の 歴史を照らす かがみなりけり

東洋の君子国日本は、明治維新を成し遂げアジア唯一の近代国家として、光輝ある歴史を積み重ね、大東亜戦争で敗れたりとはいえ、アジア解放、アジア諸民族独立の偉大な目的を達成しました。その尊い礎になった靖国の英霊の遺訓は不滅です。その精神を継承し、日本の名誉ある歴史に対する誇りを守り抜こうではありませんか。

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