大碑建立十年 会長交代に当って
(平成22年)

前大東亜聖戦大碑護持会会長、元参議院議員

板垣 正

大東亜聖戦大碑建立10周年にあたり、歴史の真実を明らかにし、日本国民の名誉と誇りを取り戻すために、日夜ご献身の同志の皆様方に衷心より敬意を表し、感謝申し上げます。

今般、聖戦大碑建立の意義について、さらに理解を深めるため、副碑建立につき有志多数の御協賛を得て、来る10月11日の大東亜聖戦大碑建立10周年祭を併せて副碑落慶式典が挙行されることになりました。
誠に意義深いこととお慶び申し上げますとともに、運動の更なる前進を期待してやみません。

さて、本年は終戦65周年の節目の年に当りますが、わが国をめぐる内外情勢は誠に厳しく、まさに国家存亡の岐路に直面していると申さねばなりません。
第一に国家存立の重責を担うべき、政治の不在であります。
去る8月15日の終戦の日、菅首相以下全閣僚は、誰一人靖国神社に参拝しませんでした。
昭和60年以降初めての、異例の日となったと報道されました。
「戦没者の鎮魂は国家存立の基本」といわれる通り、首相や閣僚の参拝は、当然の責務というべきです。

菅首相は結局、東京裁判の信奉者として、中国や韓国の反対に同調して、参拝しなかったに過ぎません。閣僚も全員、首相の意向に従ったということで、どっちもどっちです。
総理どころではありません。政治家としても、日本人としても落第ということです。
鳩山首相もお粗末でした。国家安全の基本にとり返しのつかない、ひびを入れ退散しました。菅首相のもとで、日本の基本方向は定まらず、国際的にも評価は下がる一方です。

軍備強化に狂奔する中国、核ミサイル威嚇の北鮮と、どう対処するのか。
改めて、戦後体制の脱皮、新しい政治勢力を国民の手で、国民の中から生み出していくことが肝要と思います。
憲法改正、防衛力の充実、教育改革はじめ本来の日本の姿を、歴史と伝統ある、そして新しい人類の理想社会を目指す未来の夢を見出そうではありませんか。

私は不徳不敏ながら、尊敬する草地貞吾先生の御遺徳を仰ぎ、また熱中の中田清康実行委員長の御教示に従い、聖戦大碑のもとで10年目を迎え、第一線を交代させて頂くことになりました。
微力にして御期待に十分副い得なかったことをお詫び致します。しかしお陰様で、日本人として、最高至純の道を歩ませていただき、お世話になり、皆々様に厚く御礼申し上げます。

皇国の萬歳を心から祈念し、この会の一層のご発展を期待し、お別れの御挨拶とさせえていただきます。

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