「わしズム」を読んで
(平成16年)

金丸 晃得

中田先生の「どちらがテロリストか」、及び今回の「わが國柄に大汚点」拝読いたしました。論説ごもっともで、賛同いたします。
私はかつて平成10年夏、小林よしのり先生の「戦争論」(初巻)を読んで暫く考へて、反米愛国に目覚めました。翌11年夏、「つくる会・山梨支部」設立の為に活躍した折、やうやく大東亜戦争聖戦論の妥当性を認めました。
一体、誰が「反米はいけない。」と言ってゐるのでせうか。少なくとも私は反米愛国の大東亜戦争論者に、遅まきながらもしっかりなってをります。私は反米反共です。私のアイデンティティは、神道の神様にちゃんと頭を下げる日本人の仏教徒です。

「わしズム」vol.10を読んで
著名な漫画家である、我等の名誉塾長小林よしのり先生が本当に編集長をしてゐることで巷で話題になってゐる、「わしズム」の第十号が手元に入ってから、一月近くが経つ。ここに感想文を書くことにした。
先づ面白い。下らない記事は全くない。「わしズム」のお蔭で、「正論」も「諸君!」も購読する必要性を感じなくなってしまった。ことに、日本人としての視点に立脚しての北米インディアンについてのレポートなど、親米保守の某誌には絶対に出まい。「わしズム」と、ファシズムをもじった題名にも拘らず、この雑誌には自由闊達さが充ち溢れてゐる。米ソ冷戦終結より十年以上を経て、やうやく我々はアメリカへも共産勢力へも批判を辞さない待望の雑誌、自分の頭で考へたい人々の為のメディアが手に入ったのだ。

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