真の国際人とは真の日本人であるべし
(平成14年)
村崎 道徳
日本の方は、これからの日本人は、国際的にとか、国際化とか、しきりに申されますが、日本人は如何なる心構えで国際化を進めるべきか知っておられるのだろうか。
地方行政とやらで日本の国籍条項を撤廃して外国人に選挙権を与えるという地方も出てきた。ただ、誰彼かまわず、日本に住んだ外国人に、日本の国籍条項を撤廃して、選挙権を与えれば国際的とでも思っておられるのか。とんでもない考え違いだ。オッチョコチョイの人間の思いつきだ。
そのくらいの思いつきしか出来ない国際化では、日本を台無しにして破壊する。外国に育ったわれわれ二世は、そういう盲目的な浮薄な日本人がいることに吐気が来る。選挙権を持つことは神聖でなければならないのだ。国籍も持たせずその国の政治にクチバシを入れさせることの愚かさをあえて許すとは、何か日本国転覆の魂胆があるとしか思えない。
外国人が選挙権を取得する場合は、生まれた元国籍を捨てて、その国の国籍に切り替えるという「禊」を受けて初めてその国の選挙権を得るという資格が得られるのだ。それがなければただの遊戯でしかないのだ。国政は遊戯では日本の国を破滅に追い込むだけだ。
国際化とは、ただ単に「外国人いらっしゃい!どなたにも選挙権を上げます。日本の国はあなた方の自由にして下さい」という自由な国際化ではないのだ。三千年の歴史をまもってきた先人たちに何と申し開きができるのだろうか。
国際社会の中の日本人は真に日本を愛する人間でなければ国際社会に通用しないのだ。日本精神を大事にする人、大和魂を大事にする人、真の日本人であると自覚する人、皇国を忘れぬ日本人であること。護国に散った靖國の御霊に感謝の真を捧げる人。敢えて再度申し上げます。真の国際人たる者は純粋な日本魂の持ち主でなければならない。
一例を申し上げます。
このブラジルにも日本車「トヨタ」「ニッサン」「ホンダ」その他その他いろいろな日本車が輸入されていますが、どれも企画をパスした立派な「トヨタ」「ニッサン」「ホンダ」であります。ブラジルの皆さんは喜んで、また安心して日本車を購入しております。しかし、この日本車に規格に満たない劣悪な海賊版≠フ部分品をすり替えて使用したら、もはや日本車の価値はなく、信用もない見せかけだけの車なのです。日本車はどこまでも日本車としての規格を満たしてこそ、初めて国際社会に通用するのです。日本人は自分で日本人としての規格を設け、己を律し国際人として活躍していただきたい。日本人が粗悪品を身につけて人真似しては、世界の人から信用を失います。
日本人としての規格を身につけてこそ、世界に通用する日本人なのです。このブラジルで祖父母・父母たち日系人が立派な日本精神で生活したからこそ、ブラジル政府からも、またブラジル国民の皆様からも信頼され喜んで交際させてもらっている「今、現在」なのです。
付け加えて申し上げましょう。戦後、日本精神、大和魂を否定した「教員組合」に教えられた若者、すなわち、古くは日本赤軍、最近ではオウム真理教の殺人集団、小中学生の凄惨を極めるいじめ、リンチ殺人、中学生が小学生の首を切り落とす事件、もしブラジルにこのような連中が来て暴れたら、日本人の信用は丸つぶれ、日本人の誉れは地に落ち、警戒される人種になるだけだ。
しかし、まだチャンスはある。
日本は天皇の愛があり、日本人には誇りがあるからだ。
我が親族に告ぐ、南朝の忠臣たれ!菊水の清き流れは永遠である。