社誌「清流」を拝し
(平成18年)
中村 武彦
梅花凛々春めいてまいりました。加賀はいまだ寒気厳しい時節と存じますが、先生御元気に精励のことと拝察し、大慶に存じます。
老生齢は争へず、大したことはありませんが、風邪気味で医者から外出を慎むよう警告され暫く篭居の間、先生にお送り頂いた「清流」誌つぶさに読む時間を与へられました。お蔭で環境公害に対する浄化の事業に一環不屈の戦ひを続けて来られた御活動の一端を拝することが出来ました。
刻下の急務たる環境問題の解決、国益の増進の貴重な御任事に挺身されつつその上に、他のなし難き聖戦貫徹の思想啓明を指導される偉大なる人物を仰ぎ見て讃嘆のほかありません。
顧問の諸先生はじめ傘下社員の御一同、いずれも会長の意を体して勤勉一路の真面目な方々ばかり、上下一体の健全なる社風が察せられます。
流石と膝を叩いて、感激に堪えません。
何卒此の上とも固く会長を中心として皆様の御健闘と社運隆昌をお祈り申し上げます。
内外情勢益々険悪化しておりますが、悪化してどん底に落ちる時が、蘇るべき神州維新回天の時節到来と信じます。脚衰え耳聾したる老残の身でありますが、まだ残生幾莫の望みはなきにしもあらず、皆様の蛇尾に付して懸命に聖戦の大義明徴に手伝いさせていただきたく存じます。
恥ずかしながら、実は私の若い頃のペンネームは清川寛哲(せいせんかんてつ)と称しておりました。
皇国大事の時、一層の御自重、寧安をお祈りし、御指導賜り御叱咤のほど御願い申し上げます。
乱筆非礼お許し下さいませ。