アメリカ追従者に告ぐ
―今こそ属国根性破棄の天機・父祖に恥ずべき道をゆく勿れ―
(平成年)

日本をまもる会会長、大東亜青年塾塾長

中田 清康

アメリカの文化テロで瀕死―日本人の心

私は単純な護憲、反戦、平和の徒と正反対であるが、今回のブッシュ一党の戦争へのゴリ押しは全く許せない。私の腹の底から出る腹立ちは、アメリカにやられた日本人を取り戻せ≠ニいう心から発している。
大正生まれの私共と違い現在アメリカへの追従を是とする人たちの多くはまず戦前の心豊かな時代を知らず戦争を肌身で感じ、祖国を戦争へ追い込み我国と肉親同胞を苦しめた戦前、戦中、戦後の身勝手なアメリカのやり方を骨身に沁みて居らぬが故の認識の違いでありまたそれは肌で感じた生の歴史を知らぬが故に起こる心情的差異であろう。

私には「アメリカよ、またか」と映る。
支那事変を泥沼に陥れた米英の援助、ビルマ―ルート・米航空隊の実質参戦やABCD包囲陣。又昭和16年春から8ヶ月に及ぶ日米交渉でルーズベルトは自ら開戦を望みながら、赤子をあやすが如く、我国の平和を誠意を弄び、挙句の果、日ソ中立条約中のソ連に講和仲裁を求めていることを知りつつ北方領土を餌にソ連の参戦を求め、さらに諸都市へ残忍な無差別爆撃をはじめ広島・長崎への原爆投下の大虐殺など神人共に許されぬ事をした。戦後は神道指令から、憲法まで与え、東京裁判で歴史歪曲、報道を脅して統制し、教育制度への干渉や教育勅語の廃止、家族制度破壊等々、これらはすべて我国の伝統文化壊滅の巨大テロであり、これが今日の堕落、退廃を生み犯罪激増、誇るべき祖先から受け継いだ薫り良い美風伝統を完膚なきまで破壊されて情けない姿にされた凶因である。戦前の美しい祖国の真実の姿を知る者でなければ戦後教育や報道で弱体化され、アメリカにやられた考えが脳髄に沁み込んでいる人達には徹底的にこれを壊した者への心底ほとばしる怒りはないのである。

犠牲者には気の毒であるが防疫センタービル数千人の被害はアメリカ横暴への天譴(天の戒め)と私はとる。これを気が狂ったようにブッシュが戦争だと叫ぶ。昭和20年我国諸都市への非人道絨毯爆撃と原爆による虐殺はセンタービルの200倍以上の90余万人、加えて終戦後の巨大な文化破壊テロを腹立てず、アメリカに去勢された考えから、北鮮があるからとすることこそ愚かではないかと思う。それでは名もなき極東の一小島国がアジアのため当時世界一強大なロシアに立ち向かいこれを破り白人侵略を終焉に追い込んだ父祖に恥づかしくないだろうか。今こそ自衛隊が祖国を護り、世界平和に尽すため誇りと伝統に輝く真の日本軍となる天機とすべきではないだろうか。真の独立国になるより米国の傘にかくれてすがる情けない心情と決別することこそ当然ではないだろうか。

誇りを失った国は滅亡の道を辿ることは必定である。戦後50年に恥ずべき謝罪決議を行い、それ以来毎年8月15日首相が近隣諸国に迷惑と損害を与えたと詫び、父祖の光輝ある功績の歴史に泥を塗り、誇りを失わせ、亡国日教組教育は更にこれを加乗して来た。すべて東京裁判の歴史歪曲とそれに乗る亡国謀略で首相まで歴史無智になった結果である。洗脳された記者が大半を占めるマスコミも又過去の日本が誇るべき功績に厳然たる自信を持てぬことから往々誤った記事や投稿を載せ国民を迷わせている。
この様に新聞、報道の多くは歴史無智から甚だ誤りが多いが、現代保守系を代表するという産経新聞の有名なコラム子石井英夫氏でさえ次のような事が近年なったので参考までに記す。彼に電話で訂正を求めたところある本に載っていたからそのまま書いたのだとニベなき返答であった。明らかに間違っていることも判別できぬのは、歴史無知である。それは次の様なことであった。

「昭和8年日中戦争の最中、中国は北京故宮博物院の文物を、戦火を避けるため、6千機の飛行機を使って台北へ運んだ」とあった。そこで私は
◇昭和8年に日中戦争はない。それは東京裁判の15年戦争のことを指して居るのか。
◇台北は当時日本領である。
◇大東亜戦争後国府軍が中共軍に追われている頃飛行機でなく軍艦で台北へ文物は運ばれた。
この様に指摘したが、石井氏は自分の責任ではないとばかりの返事であった。誤りを知らずそのまま採り上げた自分の歴史無智を認められなかった。満洲事変から盧溝橋事件まで約5年間は国共内戦はあったが日支間の戦争はない。このまま読めば知らぬ人は日本軍が文化破壊者の様に思われるので、訂正を求めたのである。

巨悪―米民主帝国主義

脇道へそれたが結ぶ。

@歴史の浅い多民族国家アメリカが世界最大の武器、大量破壊兵器を持ち、数千年の伝統文化を持つ個性のある他の国々に、間違いの多いアメリカ民主主義を金科玉条至高の制度として押し付け、脅迫することが正当であろうか。

A同一民族を恐怖政治で押さえる金正日の極悪と、民族や宗教問題の多いフセインを同列に出来ない。これを極悪というのならロシアや中共は領土、民族問題では、より以上の大巨悪といへようがなにもできない。双方とも巨大な軍備を持つが故にどうにもならないのである。

Bアメリカはイラン・イラク戦争でフセインを助け、またアフガニスタンへのソ連侵攻ではタリバンを援助している。いつも自分本位の御都合主義や兵器実験であり、広島、長崎へ原爆を実験投下したと同じ残虐性が根底にある死の商人だ。結局自らも含め巨大軍備を持つ巨悪共が弱い者いじめをしていることを容認していることになる。フセインがかわいそうではないか?

C日本が力を注ぐべきはフセイン問題より、スターリンに強奪された北方領土に居座るロシアであり、また韓国にさえ竹島を占領され何も出来ぬ見くびられた我国の状態ではないか。それは安全を米国に頼らねばならぬ情けなさではないだろうか。北朝鮮の暴発に脅え、日本を骨抜きにした米国にすがる属国根性から足を洗い、真の世界平和を築くべき主張の出来る独立国としての軍備を持つ事が最も大切ではないのか。

D日米100年アメリカの侵略と失敗をみよう。
◆日米は19世紀末葉から東西の強国として台頭したが、我国は白人植民地侵略の脅威から自国の安全と世界を救ふべき唯一の強国として全世界に貢献した。
◆片やアメリカは白色侵略の後進国としてハワイを強奪し、米西戦争で領土を広め、グアム・フィリピンを領有した。フィリピンではアギナルド将軍との約束を反故にし反対住民約100万人を虐殺したと言われる。
◆日露戦争で我国が勝利するに及び、日本を仮想敵国とするオレンジ計画を立て、支那大陸の利権を求め、反日諸謀略から遂に大東亜戦争に至った。
◆支那事変に介入し、日本を苦しめ泥沼戦へ追い込み究極我国が敗れ支那大陸の赤化を許したのであった。
◆ルーズベルトはヤルタ会談でスターリンを味方に引き入れ北方領土を強奪させ、共産主義による幾多の禍根を残した。
◆霊船の発生・朝鮮戦争・ベトナム戦争・現在は北朝鮮問題等々アジアで幾多戦争と混乱を起こしまたフィリピンを喪失(これは大東亜戦争の成果)した。

大東亜戦争後米国のただ一つ成功した事が有る。それこそ日本の伝統文化の破壊であり、日本精神の改造であった。そこからアメリカ追従のエセ保守が生まれた。

結び

テロ防止を口実とするイラク戦争は戦争などといへる立派なものではなく弱い者いじめであり無辜の民を殺傷し多くの難民を生じ、戦後処理の莫大な資金を考えれば許すべからざる大罪である。その裏にある近代兵器の実験、兵器産業の育成、石油利権等々大東亜戦争へ日本を追い込んだ当時と状況の差こそあれいつも我身勝手なやり方は変わらず私は当時を彷彿とさせ憤りを禁じ得ない。その横暴こそ正さねばならない。決してブッシュが正しくフセインが悪ではないのだ。
我国が北鮮におびえ拉致問題すら自力で解決できぬ姿は哀れではないか。
一刻も早く独立自尊、あるべき国の個性を取り戻さねばならない。
今のままでは英霊に祖先にどうして顔向けができようか、これでは子孫がかわいそうだ。

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