『山本五十六の大罪』
中川八洋の亡国書を斬る
(平成21年)
日本をまもる会会長、大東亜青年塾塾長
中田 清康
戦前の真実を知らぬ東京裁判史観に覆われている現状から政府・政治家・有名作家などをはじめ報道機関・出版・売本業など大東亜戦争を罪悪とする認識から当時の指導者を誹謗中傷する事は許せないことである。
真実を知る私共から見て、愛国心なき怒り心頭の間違った記述は限りなく多い。
最近見たもので最も許せぬと感じたものは中川八洋著、渡部昇一絶賛の書である。
『山本五十六の大罪』とものものしくセンセーショナルに目立つ表装をした本である。
山本連合艦隊司令長官が戦死のあと当時の日本民族は「元帥に続け」と奮起し、一億一新戦ったことを大冒涜するものである。
当時我々が崇拝した山本五十六元帥を売国奴・遊び人・臆病者などとして扱っている。我が国は仕掛けられた大東亜戦争を天命聖戦として戦ったのである。
天命を信じ、人種差別撤廃、東亜解放、八紘為宇の為に尊い生命を捧げ英霊となられた方々、そして又、苦しい戦いをした我々に対する大冒涜であり、しかも、いたるところ事実誤認が多いが、それを挙げればきりがない。
死者に口なし。あったかどうか分からぬ個人の私行をあげつらい何になるのだ。
日本人の誇りを失わせるだけではないか。
私は関東軍におり戦後ソ連抑留当時を知るものであるが、将軍・参謀に多くのソ連スパイがいたと嘘八百を並べてあるだけでも我慢ならない。
そんな将軍・参謀の為にどうして戦えるか。亡き英霊又日本民族に対する冒涜甚だしい亡国謀略に加担する悪書である。