萬世一系の皇室存続について
(平成18年)
小野 陽
日本が日本であり続けるために必要なものは何でしょうか。それは民族の誇りと伝統です。
かつて未曾有の祖国防衛戦争を闘いぬけたのも、敗戦時に革命が起こらず粛々と復興を成し遂げられたのも、皇室を敬う戦前世代の団結心があればこそです。もし敗戦時に皇室がなかったならば、他国と同様に日本は長い内乱の時代に突入したはずです。いや、最初から闘わずして米帝にさっさと降伏し、植民地で奴隷になったでしょう。
「天皇崇拝は戦争に繋がる」などは左翼の常套句ですが、真っ赤な嘘です。日本の天皇ほど平和を願い、平和に貢献した君主はいません。
然るに、その団結心の源たる伝統を破壊せんとする企みが進められています。小泉内閣による、皇室典範の改正です。本来、お世継ぎ問題は、かつて占領軍によって廃位された旧宮家(皇族)の方々に復権して戴き、愛子様の婿として即位して戴ければ解決するのです。にもかかわらず、女帝にこだわるのに皆さんは違和感を感じませんか?
宮家でなく、一般庶民が婿養子として即位した場合、あなたはその人を「皇族」だと認めますか?
西尾幹二氏も述べておられるように、左翼の狙いは皇室の男系抹消による30年後の皇室廃止です。では何故、小泉首相はそんな暴挙に協力するのでしょうか?それは彼が全共闘世代(左翼思想の持ち主)だからです。
余談ですが、郵政民営化なんかしたって景気は回復しません。郵貯を外資(米国)に貢ぐのと、財務省の責任隠蔽が目的なのですから。皆さん、キャッチフレーズだけで、小泉首相に騙されてはいけません。
西暦は2006年、皇紀は2666年。キリストよりも古くから萬世一系で続く皇室は、世界でも日本だけです。これを途絶えさせたならば、我々は後世の子孫から「なんという愚か者か」と非難されるでしょう。大和魂を失い、武士道を失った日本が、皇室まで失ったら…あとは烏合の衆と化すだけでしょう。
皇室を敬った戦前世代は礼節ある社会を維持し、皇室を軽んずる戦後世代は倫理不在の社会を産み出してしまった。この単純な事実は、私たちの為すべき事を指し示しています。