このままでは亡国必定
(平成16年)

小野 陽

青年塾の皆様と一堂に会してから、はや秋も深まり、時の過ぎるのは早いのに、日本の亡国惨状は一向に回復されるメドも立たず悔しい限りです。
去る9月には沖縄の海軍司令壕跡を見学して参りました。大田実司令官の最後の電文の案内板の前で、不覚にも涙してしまいました。
思うのは戦後日本人は戦前についてあまりにも知らなすぎる≠フが元凶ではないかと。それも無理のない話で、学校ではタブー視され教師は何も教えず何も教えられない。核家族では祖父母から話を聞くこともなく、マスコミは自虐史観を垂れ流すのみ。何とかして皆の目を覚まさせなければ・・・と思うものの、自分が現在の心境、正しく戦前の歴史を理解するまでに費やした時間と情熱を考えれば、普通の人が同じ境地に独力で達するのは、万人に一人しか望めまいと暗い思いが募ります。
やはり公教育とマスコミで伝えるのが一番効果的であるものの、左翼やリベラルに牛耳られた教育界やマスコミでどうすれば啓蒙が可能なのか頭を悩ますところです。
小林名誉塾長・中田塾長をはじめ皆様と共に日本を復興する方策について、具体的戦略を立てられれば・・・と願う次第であります。
放置しておけば日本はあと20年を待たずして内部より崩壊し亡国に至るであろう、と本気で危惧しております。

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