精神大国を目指して
(三枝万祐後援会会報「まゆはな」より)
(平成25年)

歌手、劇団「結い座」主宰

三枝 万祐

残暑お見舞い申し上げます。
日本列島猛暑に見舞われた今年の夏。会員の皆様に於かれましては、「心頭を滅却すれば火も自ずから涼し」と言う、戦国時代の名僧快川国師の言葉の如く、暑さをものともせず、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。 !?・・・しかし私は修行が足りておらず、自宅にエアコンを設置してませんので、心頭が全く滅却できずに「暑い〜!」と騒いでおりました。(笑)
日頃はご支援ご協力を賜わり本当に有難うございます。私がささやかながらも活動し続けられますのは、会員の皆様のおかげであると心より感謝申し上げます。

選挙も終わり、与党の圧勝で「捻れ国会」の解消へと繋がったのであれば、今こそ日本の進むべき道を国民一人一人が確り自覚して、政府と共に歩んで行かねば・・・と思います。政府に任せるのではなく、自分でできる事を行い、日本の繁栄、社会の進展の為に、世界中の人々の幸福に寄与して行く・・・そんな心構えを持って歩みたく思います。その為には正しい国家意識を持たねばならないと思います。個人でも正しい自己意識を持ち、人生観を生みだし、自主性を持って生きてこそ、傲らず、へつらわず、相手を尊重しつつ自己主張もできるのですから・・・。先ずは互いに日本の良さを認識し合い、国を愛し誇りを持つ事です。一家族に於いても、自分の家族に対し合いも誇りも持てないなら家庭は崩壊します。国に於いても、自国に愛も誇りも持たない国民が多くなれば国は滅びるしかありません。自国に愛と誇りを持つ為に、もっと歴史を知り、日本の伝統精神を学ぶ事は国民としての義務ではないでしょうか?

日本の伝統精神は世界に誇れるものです。神武天皇が建国に際し、「六合を兼ねて都を開き、八紘を掩いて宇と為すべし」とご宣言された「八紘為宇」の建国理念・・・これは各々異なった神々や伝承を持つそれぞれの民族が、互いのそれを認め合い尊敬し合って、一つ屋根の下に仲良く共存して行こうという意味です。そのご宣言通り、わが国はその長い歴史の間、その時折の政変はあっても、一度も「国の御柱」を失うことなく歩んで参りました。古事記にも「八百万の神々が話し合って事を決した」と記されている様に、互いの立場を尊重し合う民主主義の精神を持つ日本。また聖徳太子が制定された「十七条憲法」に記された「和を以って貴し」という平和主義の精神。明治天皇の有名な御製「四方の海みな同胞と思う世に など波風の立ち騒ぐらむ」は、神武天皇の建国理念を世界へ広げて思われたものです。

今年は皇紀2673年です。この長い歴史の間、先人の方々が大切に守って来た素晴らしい日本の伝統精神を、今こそ国民一人一人が心に抱き、誇りを持って生きたいですね。日本のこの伝統精神を持って進めば世界の恒久平和の実現へと大きく寄与できると思います。そして21世紀。世界の国々から尊敬される様な「精神大国の日本」を目指し、ささやかでも自分に出来る「何か」を見つけて歩んで行きたく思います。素晴らしい我が国の伝統精神を絶やすことなく、次世代へ・・・そして世界へと伝えて行きましょう。

後援会の皆様とはファミリーです。共に考え、学び、歩んで参りたく思っております。

HOME