中共よ 日本に足を向けて寝られまい
(平成17年)
田畑 久蔵
産経紙12月27日「正論」に稲盛和夫氏の「日中両国はともに『王道』を歩め」を拝見するも、標語は一見御尤もであり女子中学生程度の好みそうな言葉だが、それなら、恫喝を以て首相の靖国参拝反対のごり押しには如何に対応すべきかの重大性に関することは、なにも云えないのは如何したのか、幾ら王道を歩めと云はれても空念仏を唱えるに等しくはないか。
私はやはりこの恫喝を無視することが、結局日中双方の国益となり王道を歩むことになると確信する。色々弁明することは一切不要で羅う。稲盛和夫氏よ、貴殿は看板を替えた媚中派でない事を祈る。
又彼等の内政干渉の理由に掲げる一つに即ち、戦後補償を一切放棄してやった。日本の朝貢は当然と色々ユスリを為す。当時は蒋と毛の内戦中であったが、日本の終戦により在支日本軍を長期に支え得る莫大な食糧、兵器、更に日本が築いた巨大な社会資産等、天文学的数量はそっくり蒋の手中になった。然し内戦中の蒋は在支日本軍や民間人を一日も早く日本に返さねば一日毎に大切な食糧が減るので、又殆ど無傷の在支日本軍は何時攻撃して来るか不安もあり、以上の様な出さんから一日も早く帰さねばならぬ切迫した事情があった。総ては自己利の為である。やがて蒋の敗退により其等をそっくり手中にしたのが共産支那であり、今日に至って居る。戦時国際法に依れば、後日相手に賠償を要求するに当たっては、終戦時に其等を差引するを要すると聞く。
況や日本なくば、今日の満洲北支もロシア・ソ連に強奪されたまま今尚塗炭の苦にもがいている事であろう。中共よ、日本に足を向けては寝られまいよ。犬でも三日養えば三年恩を忘れないと云うぞ。
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