親愛なる日本同胞よ
大東亜聖戦大碑の建立に御協力を
鄭 春 河
平成11年2月7日の「大東亜聖戦大碑建立アピール大会」にお招きをいただき、誠に光栄の至りに存じます。
残念ながら私は昨年3月神経瘤の手術を受けましたが後遺症が発生して、呼吸器及び消化系統の機能が著しく低下しましたので甚だ申し訳ございませんが欠席させて頂きます。来年の完成式典には必ず出席できます様最善の努力を致します。
さて大東亜戦争の聖戦たる所以と大東亜戦争の世界的意義については既に「嗚呼大東亜戦争」の拙論に披歴しました通りでございますが、この機会に於いてもう一度検討してみたいと存じます。
小学校4年の時、すなわち昭和6年に満洲事変が勃発し、やがて国際連盟の脱退となり、支那事変から大東亜戦争に突入した経緯を目の当たりにして全日本国民が一斉に立ち上がり、台湾青年も二十余万人志願までして国難に赴いたのであります。台湾の我々は戦後果敢なくも異国民となりましたが、「正しい」事は幾百年幾千年経っても「正しい」事にかわりはありません。
誰が侵略者であったかは戦前の世界地図を見れば一目瞭然です。今までの日本の戦争は西欧の東亜侵略に対してすべて自己防衛に起因して発生したものです。
他国を侵略して自国の領土を広めるのが国家に対する忠であったのが大二次大戦前の世界道徳でありました。ところが日本はそのために戦って他国の領土を奪い取った例がありますか。
支那事変が勃発するや、日本戦友、汪兆銘が、日中相争の愚を悟り、日中和平、中共討伐を蒋介石に何度も進言したが、いづれも容れられず、却って彼を漢奸と断罪して、残虐にも昭和21年その墓を破壊しました。
西安事件で蒋介石は我が身の可愛さに命と引き換えに「容共」「抗日」線へと支那事変を拡大して大東亜戦争に突入せしめたことは紛れもない事実であり、彼の「悪逆無道」が蒋一族滅亡の遠因となり、今日に至って、悲惨な応報となりました。
事実大東亜戦争は支那事変から既に始まっています。それは蒋介石が米国及び連合国に代って日本と戦っていたからです。
過去の経緯から見れば大東亜戦争のシナリオは米国が書き、舞台で踊らされたのが日本と蒋介石ではなかったでしょうか。明白に言えば中国共産党が意図し、大戦略はスターリン、ルーズベルトが謀って見事に功を奏し、日本は泥沼のワナにまんまとはまってしまったのが真相であります。
日本の皆様、更に慎重に検討して頂きたいことは、
1、連合国は戦勝して一体何を得たのか?
2、戦勝国は折角勝ったのに何故海外領土のすべてを失い、元の木阿弥にならねばならなかったのか?彼等は勝っていながら大敗した結果となったのはどういう理由かと國念を入れてご検討願いたい。
3、何故敗戦した日本が逆に戦争目的を達成して大勝を得た結果となったのか?
4、日本はアジア諸民族を相手に戦ったのではありません。アジアから欧米植民地勢力を追い払う目的に向かって日本国民は最後まで勇戦しました。日本は敗戦こそしたが大東亜諸民族の自覚を育み、その結果、大東亜の解放と独立を実現せしめたのであります。
因って大東亜戦争は明らかに侵略戦争ではなく「破邪顕正」の聖戦であったことが明白であります。
大東亜戦争は「天意」であると信じます。天は共産主義とアメリカをして挑発させ、日本民族に大東亜戦争を遂行せしめ、諸民族の世界的大解放を実現せしめたのであります。これこそ人類史上最高の聖戦たるゆえんであります。
もし大東亜戦争がなかったならば世界は依然として白人優位の神話が罷り通り、中国大陸は恐らく白人に分割されてしまったであろう。
日本の過去に果した歴史上の役割に自信と誇りをもって堂々と胸を張って世界にまい進すべきです。そのためには一刻も早く誤った歴史認識と戦争犯罪意識から脱却して目覚めることが先決であります。
終りに臨みまして
大東亜聖戦大碑建立の目的はご存知の通り、戦後五十余年瞞され続けて長い眠りから永い眠りから醒めて真実を知り祖国日本のために犠牲になられた英霊と先祖に報い、世界と子孫万世に正しい歴史を伝承するため、この大碑が建てられるのであります。
親愛なる日本同胞の皆々様、何卒力強いご支援を賜り予定通りに完成できますよう元皇民の一人として折角の御健闘を切にお祈り申し上げる次第でございます。
皇紀2659年
平成11年2月9日