先帝陛下を政治的に利用せんとする反日売国奴に天誅を!
(平成18年)

高野山真言宗自性院住職

山本 邦法

この6月23日、27日と最高裁が小泉首相の靖国参拝訴訟で原告の訴えを棄却し、その敗訴を確定させた。
参拝そのものについての判断がなかったとマスコミなどが書き立てるが、最高裁は「今の憲法では総理の靖国参拝問題を論じ得ない」と明確な判断をしたのである。今後の同種訴訟も一切門前払いされようし、総理の靖国神社公式参拝へ大きく道が開かれたものと喜びたい。

ところがこのほど何とも怪しいメモが出てきた。かつて発掘現場からでてくるはずのない旧石器が出土し日本中が大騒ぎし一大考古学ブームが到来、やがてそれが捏造と発覚し大問題となったが、今はそのときの状況とよく似ている。
これは富田元宮内庁長官の走り書きで、前後の状況が不明な断片的なメモである。すでに先帝陛下崩御の現在、その真偽が永久に検証できない不確定資料に過ぎない。そのいかがわしいものを根拠に、畏れ多くも先帝陛下の「お考え」などと報道すること自体おこがましく、天皇を政治的に利用せんとする邪悪な勢力の意図が歴然だ。
つまり、靖国訴訟での最高裁判決に焦った偏向マスコミ等反日売国奴共の巻き返し策であり、世界最悪の人権弾圧国家である中国共産党軍事独裁政権の言いがかりに阿諛追従する走狗共の悪辣な陰謀なのである。我々は決して騙されてはならない。
彼等が宣伝する「陛下の参拝見送りはA級戦犯合祀が理由」説は、巧妙にしくまれた捏造品だ。
なぜならば東條閣下、板垣閣下等14人が合祀される3年も前の昭和50年を最後に、陛下の靖国神社への御親拝はすでに途絶えていたからである。
中止の理由は明確である。日本国憲法第3条に「天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、…」とある。つまり三木内閣以降、日本の歴代の政権担当者は偏向マスコミ等反日売国奴や中共軍事独裁政権など内外の圧力に屈し、靖国参拝に関して「内閣の助言と承認」をついになしえなかったからである。

陛下の大御心は御辞世の御製(昭和63年8月15日)に明白である。

やすらけき 世を祈りしも いまだならず くやしくもあるか きざしみゆれど

靖国神社への御親拝、ついに叶わざりし無念の胸中をお詠み遊ばれたものと拝察し、誠に畏れ多い限りである。二宮報国会の金子義徳理事は「『くやしくもあるか』とのお言葉はただごとでない」と喝破され、「ほうとく」(平成18年新春号〜夏号)で高論を展開されている。
かように先帝陛下の大御心は明らかであるのに、偏向マスコミと反日売国奴どもはいかがわしい「偽メモ」などを取り出して、邪悪な企みにやっきである。天誅下るべし!

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